『八月の濡れた砂』の藤田敏八監督、『赫い髪の女』の荒井晴彦脚本による、1983年公開のエロティック・ドラマ。R18+指定作品。中山千夏の同名小説を下敷きに、もう若くはない一組の夫婦と一組のカップルが、お互いに影響を及ぼしながら軋んでいく姿を描く。学生時代の葬儀に参列したTVディレクターの加藤(岸辺一徳)と妻の雅子(大谷直子)。帰りに昔馴染みの店に立ち寄ると、同じく仲間で作詞家の徹(柄本明)とその若い恋人の理子(石田えり)と、ばったり出会う。徹は加藤の家で飲み直し、雅子を誘惑するが、ふと興が冷めたかのようにゴロリと横になる。身体を火照らせた雅子が加藤とセックスする声を聞きながら徹は家を後にし、理子は帰っておらず、妹の由子(高橋ひとみ)がいるばかりだった。理子の勤め先の図書館に現れた徹は、自宅に連れ帰ってアパートに帰らなかった理由を問い詰めるうちに、乱暴に組み敷き無理やり襲ってしまう・・・。