今作は、吉本興業創業100周年プロジェクトの一環として、新潮社が主催する公募新人文学賞「女による女のためのR-18文学賞」の受賞作品を映画化していく試みの第1弾。原作は第7回大賞に輝いた蛭田亜紗子氏の「自縄自縛の私」で、特殊な性の形を求める女性の姿を描いている。 主人公の少女・百合亜を演じるのは、平田薫(「TSYタイムスリップヤンキー」「赤い糸」)。大学の卒論を作成中に見つけたサイトから、興味本位で始めた「自縛」という行為によって本当の自分と建前の自分を目の当たりにする。普通の女の子の普通でない行為を、竹中監督が切り取る独自の世界観を通して、新たなエロティシズムとして描き出す。